原作マンガではいわゆるアニメ顔で描かれている三つ子達、このアニメ版ではむしろマンガ的デザインにアレンジされ、みつごのキャラクター性がより強調されている様に思う、
特に顕著にその傾向が表れているのが長女「みつば」で原作では性格に難あれどかなりの美少女で、作中に登場するイケメン少年にも「だまっていればマシかな」と照れ隠しのように言われる程、転じてアニメ版はその性格をそのまま顔に出したような容姿、すなわちちょっとイジワルそうな目つきの(鬼太郎の猫娘の様な)アクの強い顔に改められている、
そして原作ではおそらく後付けとおもわれる「大食漢」「太め」の設定を最初から取り入れ、アニメのヒロインにあるまじき胸よりお腹のほうが出ているというプロポーションを愛しげにまとめた「ブスの記号を取り入れた美少女キャラ」というあまり他に例を見ないキャラクター描写は結果的に「みつば」の魅力をより印象的にする事に成功していると思う。
またその「声」も原作ファンが当初思い描いた「ツンデレ」ボイスとは趣を異にするかのような鼻声まじりの熱弁ぶり、これもまた「みつば」の本質的な人の良さ、優しさ、可愛らしさを見事に「演技で再現」する事に成功している。
本商品はいよいよ「みつどもえ」らしいエピソードの始まりとなる巻で、もちろんみっちゃんこと「みつば」の魅力的な表情も満載である。(とくにイケメン君をヘンタイと勘違いするくだりの彼女の表情!芝居!!)